二歳年上の姉さん女房に感謝へのパーマリンク
2011 年 10 月 31 日 月曜日 大学二年から始めたレース。
今年、俺は卒業後二年目にしてFポンのシリーズチャンプになった。ラッキーが重なり、ライバルチームよりも戦闘力の落ちるマシーンでの闘いに、マスコミは当初絶対的に不利と俺の事を書きたてていた。
そんな俺がチャンプになり、更にはF−1のレギュラードライバーへの誘いも出てきたのだった。
なんでかって言えば、最後まで競り合っていたのは、昨年までF−1の有力チームで走っていたドライバーだったから。
そんな俺の事を取材に来るマスコミは、マイナーなスポーツであるこのモータースポーツにもかかわらず、結構ある。
そう、自分では全く意識をしてはいなかったのだが、俺はモータースポーツの世界ではニューヒーローになっていたって言う事のようだったのだ。
モータースポーツ界の頂点であるF−1界から、メーカーの後ろ盾無しに誘いがかかることは、現在の日本では二人目と言うことになるようだ。
だから、結構、様々なマスコミが来る訳だ。
そんなある日、スポーツ○○からの取材があった。
事前にマネージャーが「今日の記者さんは、超美人だぜ。取材申し込みに来た時にさ、俺はびっくりしちゃったぜ、ほんとにさ」って言っていたから、俺は楽しみにしていた。
何しろ、この世界にいると女っ気は案外にない。せいぜいレースクイーンを摘まむことぐらいしかできない。
それは置いておいて、取材の時間に会見場に行ったらびっくりした。
何故って言えば、取材の記者が大学の二級先輩だったからだ。
在学中からミスR大と言われ、男子学生の憧れだったのだが、高値の花ゆえに男ッ気がなくて有名な先輩だった。一説によると、卒業時にはまだ処女だと言う話しまで、実しやかに言われていたものだった。
会見場で久しぶりに会った先輩は、相変わらず美しく、俺は憧れていたせいなのか、訊かれたことに全部答えてしまった。
来季、F−1に行くことも全部喋ってしまったのだ。
そして、F−1初年度で、チームのピットの中には必ず先輩の姿があった。
他国のマスコミは、こぞって俺の彼女として紹介をしていた。
そんな中で、モナコGPで俺が初めて優勝した時に、先輩が俺に抱きつきキスをしている映像が世界中に配信された。
事実、俺たちはそういう関係だから、逃げも隠れもしないが、煩わしい事には違いない。
そして先輩と言うのか彼女は「マスコミって本当にうるさいわね」って言うから笑っちゃったよね。つい、去年の十月までマスコミの中でも、過激な報道をする新聞社で、辣腕記者として活躍していたのは、どこのどなただったのかなと思うと、自然に笑いが込み上げてきたものだった。
そして、俺は先輩と言うのか彼女がマスコミに籍を置いていてくれた偶然に感謝している。
俺がF−1で優勝したら結婚しようと二人で決めていたので、俺たちはシーズンが終わったら結婚する。
こんなに早く優勝できるとは思っていなかったが、とにかく二歳年上の姉さん女房に感謝、感謝。
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